【相続なら】土地を分筆するにはどんな手続きが必要?登記は自分でできる?
1つの土地を複数の相続人で相続する方法の一つである分筆。
1つの土地を巡って相続人同士で揉めるより、分筆して全員が納得するのであれば、有効な方法と言えるでしょう。
今回は、土地の分筆を検討している方向けに、分筆するための手続きと必要な書類、手続き時のポイントについてご紹介します。
土地を分筆するために必要な手続き
土地の分筆は、一般的に以下の流れで手続きを進めます。
●土地家屋調査士へ依頼する
●法務局や役所による調査の実施後、現地にて予備調査の実施
●役所と隣地の所有者立ち会いのもと、境界を確定し測量する
●分筆案作成、境界標の設置
●分筆登記用の書類作成および登記申請
なお、分筆の手続きは高度な専門知識を要するため、土地家屋調査士に依頼することが一般的です。
特に境界は、少しでも間違えてしまうと土地の形状が変わり、固定資産税の金額が変動したり新しい家を建てられなくなったりなど、重大な問題につながる可能性があります。
そのため土地分筆の手続きは、ご自分で進めるより専門家に依頼することをおすすめします。
土地分筆の手続きに必要な書類
土地を分筆するための登記を行うには、以下の必要書類をそろえて、管轄の法務局にて申請手続きをします。
●申請書
●筆界確認書(境界確認書、境界の同意書、境界の協定書)
●地積測量図
●現地案内図
●※委任状(代理申請の場合)
なお、土地家屋調査士に依頼をするとすべて用意してもらえるため、ご自分で揃える手間がありません。
土地分筆の手続きで押さえておきたいポイント
最後に、土地を分筆するための手続きを行う際に押さえておくと良いポイントをご紹介します。
境界線確定測量が済んでいるか否か
境界線の確定は、1日や2日で終わりません。
そのため、あらかじめ確定測量まで済んでいると1か月くらいで登記手続きが完了しますが、境界線が未確定の場合は数か月かかることに注意しましょう。
境界確定図は正確に作成する
先述のように、境界線はとても重要なものなので、作成する際は正確性が求められます。
なお、土地家屋調査士のなかでも測量経験が少ない方もいるため、依頼する際は過去にどれだけの実績があるのかもチェックしましょう。
手続き後に発行されるものは登記完了証
通常、不動産には登記識別情報や登記済権利証がありますが、土地を分筆した場合は登記完了証が発行されます。
ただし、登記完了証は登記済権利証の代わりとならないため、分筆後の土地を売却して所有権を移転させる場合は、その土地を分筆する前の登記識別情報か登記済権利証が必要です。
まとめ
土地の分筆を完了させるには、知識や経験が豊富な専門家の力が必要です。
土地の分筆を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
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